間違いだらけなエンジンオイルの選び方
エンジンオイルの選び方が間違っている場合が凄く多い気がする。
ショップに行ってもマニュアル読んでるだけ? って言うのが多い。
エンジンオイルを選ぶ時に一番重要なのは
「ピストンとシリンダーの隙間」と「粘度」に隠されている。
どのエンジンもこのオイルを入れればいい・・・なんてオイルは存在しない。
最高のコンディションで燃費もパワーも上がり、尚且つ長持ちさせるエンジンオイルの選び方があるので「間違いだらけなエンジンオイルの選び方」を一度読んでみてください!
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あなたのエンジンに合ったエンジンオイルの選び方とは?
エンジンオイルを選ぶ時に良くありがちなのが、いいエンジンオイルを選ぼうとすることだ。
エンジンオイル自体がいいものを選んでいる人が多い。
単純に
「値段が高いからいいエンジンオイル=自分のエンジンにもいいオイル」と勘違いしている人が多い
また
「省燃費エンジンオイル」と書かれていたら燃費が良くなると勘違いしている人が多い。
ホント、こういうのは全くもって間違ったエンジンオイルの選び方だと思う。
エンジンオイルを選ぶ時に一番重要なのはあなたのエンジンに合ったエンジンオイルかどうか?
これでエンジンオイルを選ばないといけない。
あなたのエンジンに合ったエンジンオイルを選ばないと、いくら「省燃費オイル」を入れたところで、逆に燃費は悪化するし、パワーは落ちるし、寿命も短くなる。
あなたのエンジンに合ったエンジンオイルを選ばないと、いくら「高性能なオイル」を入れたところで、逆に燃費は悪化し、パワーも落ち、寿命も短くなる。
では、自分のエンジンに合ったエンジンオイルって一体何なのか?
ピストンがきれいに動くことを考えてエンジンオイルを選ぶ
エンジン内はシリンダーという部屋の中をピストンが上下している。
そのシリンダーとピストンの間(正確にはピストンリングになるが、ここでは省略)にエンジンオイルがある。
エンジンオイルがなければ、シリンダーとピストンは擦れて焼きついてしまう。
だからエンジンオイルが入っている。
これからちょっとイメージして欲しいのだけど、 例えば 新品のエンジンの場合にピストンとシリンダーの隙間が1mmだったと仮定しましょう。
つまり、
走行距離が0kmの時、シリンダーとピストンの隙間が1mm
だんだん走行距離が伸びて10万キロ走った時のシリンダーとピストンの隙間が10mm
だったと仮定しましょう。
すると、シリンダーとピストンの隙間が1mm→10mmに広がった訳です。
1mmの隙間の時と10mmの隙間の時で、ピストンはどんな風に動くと思います?
1mmの隙間の時よりも10mmの隙間の時では、10mmの隙間の時の方がピストンは
ガタガタと震えながら上下しますよね?
ピストンがガタガタと震えながら上下するということは、エンジンはスムーズじゃないってことです。
すると、
燃費は悪くなるし、パワーもきれいに伝わらない、しかもエンジンは磨耗する。
更に、
また、シリンダーとピストンの隙間が広がればエンジン内の燃焼室にオイルが混入し、点火プラグの下部(点火部分)が徐々にオイルが付着してきれいな火花が飛ばなくなる。
また、バルブ部分からもオイルが入り込み、排気側のバルブからオイルの混じったガスが排出されればマフラーからの白煙となり、吸入側のバルブにオイルの混じったガスが戻ればエアクリーナーに徐々にオイルが付着する事になる。
じゃあ どうすればいいか?
それが
エンジンオイルの選び方で一番重要な考え方の基礎です。
この基礎を元にどうやってエンジン(ピストン)をスムーズに動かしてやるか?ピストンとシリンダーの隙間から漏れないようにするか?を考えてあげないといけない。
正しいエンジンオイルの選び方は粘度に隠されている
ガタガタ震えながら上下するエンジン。
隙間の広がったシリンダーとピストン。
この間にあるのはピストンリングとエンジンオイル。
走行距離が増えたりハードな走行をするとピストンリングとエンジンオイルの隙間が広くなり、オイル混じりのガスが燃焼室に入り込んで燃焼する。
オイル混じりの燃焼ガスが排気バルブより排出されてマフラーからの白煙となる。
また、劣化した吸気バルブのきれいに閉まらず、吸気バルブからもオイル混じりのガスが戻り、エアクリーナーを汚す。
燃焼室に出ている点火プラグの先端(下部)にオイルが付着。
更に劣化したシリンダーヘッドのガスケットから漏れるオイル。
ピストンリングやバルブ、ガスケットなどはオーバーホールなどしないといけない。
ピストンリングやバルブ、ガスケットは交換(オーバーホール)すればいい事だけど、そんなことしなくてもエンジンオイルで対処できる範囲は大きい。
そこで、ピストンリングは置いておいて、エンジンオイルについて考えてみる。
ガタガタ動くシリンダーをエンジンオイルできれいに動かしてやること
劣化したバルブやガスケットからオイルを漏れにくくする事
ができるんです。つまり、
エンジンオイルの粘度選びによってピストンの動きをスムーズに
&
燃焼室にオイルが入り込みにくくしてあげるのです。
簡単に言うと、エンジンオイルの粘度が高ければ高いほど、分厚いエンジンオイルと考えるといいと思います。
どの自動車メーカーも推奨エンジンオイルというものがあります。
この自動車メーカーの推奨エンジンオイルというのは、新品の時の推奨エンジンオイルです。
さっきの話に合わすと、シリンダーとピストンの隙間が1mmの時の推奨エンジンオイルと言う訳。
すると、走れば走る程、自動車メーカーの推奨エンジンオイルは合わなくなってくる。
いつまでも自動車メーカーの推奨エンジンオイルを使用し続けると、エンジンの振動にも燃費にも寿命にも良くないんです。
えっ!?
自動車メーカーやディーラーはそんな事言ってくれないよ!?
って言う人もいるでしょう。
自動車メーカーは自動車を売って儲けるあるいは修理して儲けます。
最高のエンジンオイルの選び方をみんなに伝授しちゃうと、エンジンは故障しないし、車は長持ちするし、自動車メーカー側からするといいとこなしな訳です。
だから、敢えていいエンジンオイルの選び方なんて言わないだけだと思います。
もしかしたらどっかに書いてあるかもしれないですけど、大々的に言わないだけだと思います。
ましてや、整備士までもが知らないなんてことも多々あります。
だから一般の人は当然のように知らない。
そういう構図だと思います。
で、話を戻しますね。
新車時のエンジンオイルは自動車メーカーが記してくれています。
このエンジンオイルを基準に粘度選びを考えていきましょう。
走行距離が延びれば推奨エンジンオイル粘度から独自でエンジンオイル粘度を選ぶ
あなたの現在のエンジンはどんな状態なのか?
さっきの話に合わすと、あなたの現在のピストンとシリンダーの隙間は何ミリなのか?
燃焼室にオイルが入り込んでいるのか?
エンジン内のバルブの劣化はどうなのか?
シリンダーヘッドのガスケットはどれ位劣化しているのか?
これはエンジンを開けてみないとハッキリ誰にもわかりません。
だから、1発で確実なエンジンオイル粘度を選ぶことは困難です。
しかし、さっき言ってた自動車メーカー推奨エンジンオイルの粘度を基準に考えてみるといいです。
考え方としては、 シリンダーとピストンの隙間が1mmの新車時の自動車メーカー推奨エンジンオイル粘度が10w-30だったとしましょう。
現在あなたのエンジンのシリンダーとピストンの隙間はわからない。
でも、1mm以上になっていることは確かですよね。
エンジンは磨耗していきますからね。
ってことは、大まかだけれども、10w‐30のエンジンオイルよりも粘度の高いエンジンオイルを選ばなければいけないってことです。
そこでエンジンオイルを買いに行くと、10w-30とか10w-40とか10w-50とか10w-60とかあります。
今よりエンジンオイル粘度の高いエンジンオイルを選ぶ訳ですから、10w‐40とか10w‐50とか10w‐60とかになる。
今の10w‐30のエンジンオイルよりも10w‐40を入れた方がいいかどうかをまず探りましょう。
つまり
自動車メーカー推奨エンジンオイルよりも少し粘度の高いエンジンオイルを選んで試してみることです。
ちょうどいいエンジンオイル粘度を選ぶとパワーは上がり燃費もよくなり寿命も延びる
ずーっと自動車メーカー推奨のエンジンオイル(例えば10w-30とします)を入れ続けると、ピストンとシリンダーの隙間がだんだん広くなって、折角ガソリンが燃えてピストンを動かそうとしても、その隙間からガスが抜けて圧縮比が下がります。
また、その圧縮空気が劣化したバルブやシリンダーヘッドのガスケットからも放出されます。
圧縮比が下がると、ガソリンが爆発したパワーがピストンに十分伝わらないので燃費が悪化。
更に、エンジンがガタガタ動いて磨耗しやすくなる。
これを最初の調子のいいエンジンのようにしてあげるには、
エンジンオイル粘度を少しずつ上げていき、シリンダーとピストンの隙間をちょうどいい具合にしてあげること&燃焼室にオイルが入り込みにくくしてあげることです。
省燃費エンジンオイルを選んだからって燃費が上がる訳ではありません。
新品エンジンの時に自動車メーカー推奨エンジンオイルが省燃費エンジンオイルと良く呼ばれる0w-20のエンジンオイルなだけで、ずーっと0w-20を入れておいて言い訳ではないんです。
はっきりいって、省燃費でもなんでもないと思います。
省燃費エンジンオイルって言えば売れるだろうって言う賢い宣伝文句だと思います。
省燃費エンジンオイルって聞いたら燃費良くなる気がするでしょ?
実際は0w-20などのエンジンオイルを省燃費エンジンオイルと呼んでいるだけだと思います。
単なる商品名じゃね?
それに気が付かないで、ずっと省燃費エンジンオイルと言う宣伝文句のエンジンオイルを選び続けると、エンジンはドンドン磨耗して、燃費は悪くなり、寿命も短くなり、ディーラーに行くと・・・
そろそろオーバーホールですねぇ とか オイル上がりやオイル下がりですねぇ
ピストンリングを交換しなきゃ とか 言われちゃう訳です。
10万キロなんかでオーバーホールとか言われちゃう訳です。
ただ、0w-20という薄い皮膜でエンジンが焼き付かないんですから、すごい精度の高いエンジン構造だと思います。
エンジン製造性能と言うか、そういうのはすごいなぁと思います。
でもエンジンってエンジン始動時が一番摩耗するんだと思うんですよね。
一晩停めてまた翌朝エンジンを掛ける。
数日停めてまたエンジンを掛ける。
こういう時ってピストンやシリンダーのエンジンオイルが下に垂れてしまって付着しているエンジンオイル量が少ないだと思うんですよ。
そういう時にエンジンを掛けるのが一番摩耗するんだと思うんです。
なので僕はマグナテックオイルを入れてます。
これ始動時からエンジンを保護してくれるって代物のようなんです。
僕は現在フィットGE8のCVTに乗っているのですが、8万キロで冬で5w-30のマグナテックオイルを入れています。
普通のエンジンオイルと比べると一晩停めて朝エンジンを掛ける時の音が少し静かと言うか、雑音が感じないんですよね。
プラシーボ効果とは思えないんですよね。
マフラーからの白煙を一瞬で直す方法でも書きましたが、自分の前の愛車は20万キロオーバーでした。
※結局23万キロで次の車に乗り換えました。別にエンジンがおかしくなって乗り換えたのではなく、違う車に乗りたかったからです。
エンジンは何の問題もなかったですよん!
オーバーホールもしてないよ。
燃費もエンジンも元気です。
そういう意味で日本車って良くできています。
正しいエンジンオイルの選び方を理解しているだけで、エンジンは最高の状態にも関らず長持ちします。
- 旧車(古い車)のエンジンオイルってどれがいいの?
- 旧車(古い車)の燃費が悪くなってきたから燃費を良くしたい・改善(向上)させたい
- 新車当初よりパワーや燃費が落ちてきたような気がする
- 多走行車なんだが最近エンジン音に雑音が入っている
- オイル上がり下がりなどでプラグがすぐエンジンオイルまみれになる
- 1000km位走行しただけでエンジンオイルの量が減っているのがわかるほど減りが早い
みんなもエンジンオイルの選び方を理解して、カーメンテナンスを楽しんでご機嫌な愛車を維持して下さい。
※だいぶ前、フィットRSにCOWON-AW1のドライブレコーダーを取り付けました。
ドライブレコーダーって意外と簡単に取り付けられますので、良かったら下記を参考に自分で取り付けてみてください。
PS エンジンに一番影響のあるのがエンジンオイルの粘度。
だからエンジンに最適なエンジンオイル粘度を考慮して、その上でどのメーカーのエンジンオイルを選ぶか考えようぜ!
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オーバーホールとかする前に是非とも一度ベストなエンジンオイルの粘度を選んでみてください。
エンジンオイルの選び方はとっても意味ありますよ。